読書

ある異常体験者の偏見/山本七平

たとえば、百人切り競争があったか、南京大虐殺があったか、ということはどうでもいいとして(よくないが)、 「そういった言説が如何にして世間に蔓延るようになったか」 「そういった言説はどのような思考によるものか」 「何故日本は負けると分かっている…

平壌ハイ/石丸元章

4年前だったか、某雑誌の書評で 「バスの中で北朝鮮の体制を罵倒し、高級レストランで犬肉を喰らい」 などと書かれていたのでめちゃめちゃ欲しかった一冊。 本郷で見つけたので懐かしみつつ購入。今思うと、4年前ったら拉致問題こそ取りざたされていたもの…

三国志 きらめく群像/高島俊男

「本が好き、悪口言うのはもっと好き」の作者だけあって実に分かりやすい文章で三国志(正史)を説明し、中国文学の泰斗だけあって時代背景から英雄の言動を推測している。 俺は「三十年間、地方にあってひたすら中央に反抗を続けた」というその一事をもって…

日本の失敗と成功/岡崎久彦・佐藤誠三郎

親父から大学の入学祝いにもらったまま読んでなかった。たまたま部屋を掃除してたら発見。 今になって興味のある分野だったということに気づく。 歴史から学び、歴史的事実を現在の状況と対応させて今後の指針を得ようとする歴史家としての基本的な態度をス…

宦官/顧蓉・葛金芳

夏合宿で何か喋ったような気がするが記憶違いがなかったか確認。久しぶりに読んでみたが面白すぎる。宦官って中国史のあらゆる時代に出てきたから常に権勢を振るったように思われてるけど 実は全然そんなことないんだよな。むしろ皇帝の奴隷としてゴミ扱いさ…