人名用漢字の範囲見直し案

古来よりあった「桔梗」などの美しい名前が復活するというメリットはあるが、どう考えても相応しくない漢字が多数加わっていて、やはりこれが議論を呼ぶのだろう。

しかし、各自治体の要望が集まったというが、要望の多かった字の中に「蹴」がある時点で、要望した人間の知的レベルの低さがあからさまに見えてくるのは俺の僻目だろうか。どうせ最近無駄に多くなった(そのくせ観客と実況解説のレベルがいっこうに上がらない)格闘技番組の影響で、ガキに「蹴斗」とでも名づけたいクソ親が大量発生したんだろうよ。下らねえ。こんなもんバカの意見なんか聞かずに、相応しい字とそうでない字とを国が勝手に決めればいいだろう。あるかすら不明な「親の常識」なんかに頼るなよ。憲法前文並みに愚かな期待だ。*1「糞」なんざスカトロ夫婦くらいしか使わないだろう。今回同時に加わった「掴*2」と組み合わせて「掴糞」とか。全員まとめて死にやがれ。

大体、漢字なんて表意文字なんだから、いかに他の文字と組み合わせて意味が逆転するからってその文字自体の意味がなくなるわけじゃないだろう。何が「癌克服」だ。ていうかそれは名前としてどうなんだ。と書いたところで、「田辺癌克服」というなんともブルータルな名前を想起してしまった。イヤすぎます。

じゃ帰化外国人はどうだ。これなら表意というか、単なる当て字だ。呂比須とか。それで行くと、フンボルトは「糞母琉斗」とか。ジョージは「徐悪痔」か。っつーか何でフンボルトが最初に来るか。ジャン=クロード・ヴァン・ダムは「醤苦労怒・武晏・蛇霧」だな。「ジャン」が今回加わった「醤」で表現できるところがポイント。密教の呪文より怪しい。バッドトリップな文字列としか言いようがない。

*1:別に俺は前文の改正は主張しない

*2:正確には旧字体だが、upできないので