打ち上げっ!!!!

MTSAT-1R/H-IIAロケット7号機打ち上げライブ中継を見に行くためにオアゾへ。17:00頃打ち上げということで、1時間ほど前に家を出て、混雑になる前にいい場所取っておく腹積もり。だったのだが、エラーにより1時間遅れるということで、結果的に立ちっぱなし状態を長々と続けることに。しかも周りにも同じような連中がけっこういたりして、何か鬱陶しいんだよね。大学で見たことがある人がいるし。


そんなこんなでも、18:25に無事打ち上げ。正直、その瞬間までは「また予算が露と消えるんだろう」くらいの冷ややかな目でしかなかったんだけど、衛星分離に至って周囲もどよめき。音楽はサンダーバード。ちょっぴり感動。この成功を更なる成功につなげてほしいと心の底から思った。


帰りにはいつものようにフォー。マーボーフォーが未だに売れていることに驚いた。


記事

H2Aロケット7号機、打ち上げ成功…衛星を分離   

宇宙航空研究開発機構JAXA)は、26日午後6時25分、気象観測などを行う運輸多目的衛星(MTSAT)新1号を搭載したH2Aロケット7号機を鹿児島県南種子町種子島宇宙センターから打ち上げた。

 ロケットは40分後に衛星を分離、予定軌道への投入に成功した。

 H2Aの打ち上げは、2003年11月の6号機失敗以来1年3か月ぶり。基幹ロケットの信頼性回復への一歩を踏み出すとともに、国際貢献からビジネス参入までにらんだ日本の宇宙開発計画も新たなスタートを切った。

 予定より1時間16分遅れの打ち上げで、7号機は秒読みの後、太平洋上空へ飛び立った。第1段、第2段の各エンジン燃焼と切り離しに続き、午後7時5分、南太平洋上空約2000キロで衛星を分離した。

 MTSAT新1号は、27日未明に、まずアンテナ部分を展開する予定だが、予期せぬトラブルも起こりうるとして気象庁は推移を慎重に見守っている。

MTSAT新1号は、老朽化した気象衛星「ひまわり5号」の後継機。気象観測のほか、太平洋上の航空管制などにも使う。今後10日ほどかけて高度3万6000キロ・メートルの静止軌道へ移行し、順調にいけば、5月末ごろに運用が始まる。

 JAXAは、6号機失敗の原因となった固体ロケットブースターのノズル(噴射口)の改良をはじめ、点火システムの設計変更や飛行データ受信設備の増強など77件の課題について対策を施し、万全の態勢で臨んだ。

 再開機の成功で、打ち上げが先延ばしにされていた陸域観測技術衛星(ALOS)やMTSAT2号などの衛星も、今夏以降、順次上がる見通しとなった。

 ◆宇宙開発の空白1年3か月、問われる理事長手腕◆

 H2A打ち上げの空白期間は1年3か月にもわたった。1号機から5回連続の成功後、2003年11月に6号機が失敗。同時期に、JAXAが開発した環境観測技術衛星「みどり2号」機能停止と火星探査機「のぞみ」運用断念もあり、日本の宇宙開発全体に長い空白が生まれた。

 文部科学省宇宙開発委員会は3つの失敗を精査する調査部会を27回、ロケット再点検の専門委員会を14回も開いた。JAXAの業務も見直され、ロケット、衛星の製造企業との責任分担を明確にするよう求められた。国の基幹ロケットだけに信頼性向上にかけた費用は80億円にものぼる。ただ、2月に予定していたエックス線天文衛星の打ち上げは延期、開発中の準天頂衛星計画は足踏みだ。

 予算と人員がH2Aに重点化され、日本の宇宙開発は停滞した。遅れを取り戻すことができるか。立川敬二・JAXA理事長の手腕が問われる。

                             読売新聞