社会の一端にオレという人間が確かに存在している証。

そういえば、先週の水曜日に振り込め詐欺(旧姓オレオレ詐欺)の電話がかかってきた。


振り込め詐欺といえば、電話口で「オレだよオレ!」などと言って相手に息子の名前を言わせるように誘導し、そこから事故だの何だのといったトラブルの話に持ち込んでいくのが定石である。しかし我が家に電話をかけてきた連中は、そういった馬の骨とは一線を画すスタイルをとってきたのだ。そしてその犯人は馬鹿だった。


(電話が鳴る)

オレ「もしもし」
犯人「(聞き苦しい泣き声)」
オレ「(なんだよこいつ)もしもし?」
犯人「オレ……○○(オレの名前)」
オレ「ハァ?」
犯人「○○…」
オレ「てめ何他人の名前騙ってんだこの野郎」

(ガチャ)


撃退完了。手間かけさせやがってゴミクズが。


まあ、真面目な話をするならば、昨今「オレだよオレ!」などというのは「僕たち愉快な詐欺師です」と名乗るに等しいので、先手を打って名前を出してきたということなんだろう。が、オレは水曜日にはたいてい家にいるので、裏をかいた形になったと。

もっとも、オレは車はおろかチャリにすら乗らないし、オレが何をやったら大金を振り込むような事態になるのかは気になる。しかし最も気になるのは、どこでオレの名前を知ったかということだ。名簿が流れていると一言でいってしまえばそれまでだが、どの名簿かすらさっぱりわからないし、自分の個人情報がどこにあるかすらコントロールできない状況は恐ろしいものがある。と、ベタなコメントで締めてみる。