資源大国日本。


というわけで、東シナ海に大量の天然ガス田が眠り、また、駿河湾沖などにはメタンハイドレート層がある。これらは、技術の進歩により採掘が可能になった新しい資源というべきものであり、日本はここにおいて、資源の乏しい国から資源大国となるポテンシャルを秘めた国へと変化を遂げた。つまるところ、以前は「天然資源にこそ乏しいが、地政学的価値が非常に高く、人口も多く、経済大国でもある国」であった日本に「エネルギー資源」が加わったのである。*1言うなれば、ジオングがパーフェクトジオングになったようなものであり、趙雲が青詇の剣を持ったようなものであり、ヤムチャがヤム飯になったようなものである。


これは、とりもなおさず、日本という国が「より侵略する価値のある国家」になったということに他ならない。つーことは、安全保障には今まで以上に力をいれなくてはならなくなったということでもある。空想的平和論者の言う、「憲法9条を掲げる日本を攻めてくる国があるでしょうか?」という問いに対し、「ある」という答えの論拠が増えたわけだ。外務省、経産省(というか資源エネルギー庁)、海上保安庁は死ぬ気で中国排除にがんがってもらわなくてはならない。そしてそんな状況で能天気に「微妙な問題は信頼関係を大事にしながら話し合うべきだ」などとほざく岡田は辞任した方がいい。そういうのを平和ボケっつんだよクソが。


大体、日本人は資源というかエネルギーに対する認識が非常に薄いのではないだろうか。*2日本のもう一つのネックである食糧問題以上に。まだ「水と安全はタダ」という思考回路と同レベルで「電気もガスもタダ」意識なんだろうな。お前ら戦争の記憶を風化させまいとしてる分際で戦争の原因となった石油問題はスルーかよ!石油が入ってこないから日本は戦争をせざるを得なかった。*3アメ公やクサレダッチどもが石油の禁輸したからこそ仏領インドシナなんぞに攻め入ることになった。そういう知識があれば、エネルギー問題にもっと敏感になるだろうに。*4

*1:ただ、メタンハイドレートもCO2を排出するし、地球温暖化を阻止するという観点からは、これを取り出して使用するのかという疑問が

*2:朝鮮問題の専門家である、慶応大学教授の小此木政夫氏も、竹島問題では経済水域の話題を、恐らく意図的にスルーしている。専門家がそれやってどうするよ。もっとも、朝日の記事だからしょうがないのかもしれないが

*3:石橋湛山が提唱していた貿易国家論はどの程度フィージビリティがあったのだろうか?そのあたりが明らかになればもっと緻密な議論ができるんだろうけど

*4:ていうか、この天然ガスをこっちのものにすれば、エネルギーの対米依存度(中東権益を含めて)だって低くなるし、ひいてはアメリカとの関係だって少しは変化するだろうよ。これだからサヨクはバカすぎる。