参院選結果。
当選 選挙区 比例 新勢力 公示前
自民 49 34 15 115 116
民主 50 31 19 82 70
公明 11 3 8 24 23
共産 4 0 4 9 20
社民 2 0 2 5 5
諸派 0 0 0 0 1
無所属 5 5 - 7 6
無の会 - - - 0 4
欠員2
合計 121 73 48 242 247
定数 - 73 48 242 247
つーわけで、去年の衆院選同様、民主党がその他野党、とりわけ共産党の票を食って議席を伸ばしました。自民党との対決の結果勝利したわけではありませんでした。大体自民はそんなに減ってないし。
という事実を認めないのは、マスコミとそれに踊らされる人たち以外には誰もいないでしょうな。つーか今回の選挙で、さらにマスコミの権威なんぞ失墜してるし。そもそも、政権交代に何の影響もない程度の選挙ということで、自民をことさらブチ叩く票が増えることはほぼ明らかだったし、そのことを考えても、「自民敗北、民主勝利」などと騒ぐことではないのは間違いない。
それにしても、汚職VS売国奴といった構図で、今回の選挙は非常に楽しめた。そして、なぜか自民だけが貶されていて、菅、小沢etc.の未納問題については完全になかったことにされているのが面白い。つまり、正確に表すなら、「汚職VS汚職+売国*1」となり、僕の中では自民に入れることは最初から決まっていたのである。
ちなみに、二大政党制は安定しているといえば安定しているし、その方向性には特に異論はない。しかし、日本での二大政党制というものには不安を覚える。アメリカでもイギリスでも、二つの党の間に大したイデオロギー距離がない。特にアメリカでは。だからこそ、安定しているのだが。
これを、少数意見を汲み取ることができないという点で、民主主義として欠陥があるとする議論もあるが、まあそれは措くとして、日本では、民主党は単なる烏合の衆なので、イデオロギー距離がそこまであるとは思えない。しかし、アメリカの民主党と異なり、連中はハイポリティクスにおいてめちゃめちゃ信用ならない。上述の資源問題にしたって、自国の圧倒的な、これまでの状況を一変させるほどの量の資源の採掘権を他国にあっさり譲渡するような発言をする代表*2がいる時点で、誰がこんなクソ供に政権を委ねるんだと。
確 中川 雅治 (新) 自民党 847,113
確 小川 敏夫 (現) 民主党 816,499
確 蓮 舫 (新) 民主党 802,503
確 沢 雄二 (新) 公明党 689,845
青島 幸男 (元) 無所属 499,822
今村順一郎 (新) 共産党 368,750
増元 照明 (新) 無所属 301,554
上田 哲 (元) 無所属 119,988
中川 直人 (新) 社民党 119,277
松村 久義 (新) 維新政党・新風 2,090
又吉 光雄 (新) 諸派 1,283
そういえば、我が家では全員が増元さんに入れたが、結果は非常に残念なことになった。なんで蓮舫みたいな意味のない人間にそこまで票が入るのかさっぱり分からない。民主党の中でもありえない選択肢だろうよ*3。
あと唯一ネ申は当然の如くスルー。選挙区の広さの割には、衆院選よりもはるかに得票の割合が少ない。2ちゃんねらーが飽きたのか、それとも、民主党の議席数増加でさすがにネタやってる場合じゃなくなったと感じた奴が多かったのか。アキバでの演説など、もっと票を集めるんじゃないかと思ってたのに。
当・確 非改選 改選 選挙前計 増減
橋本派 8 21 19 40 -11
森 派 8 14 6 20 +2
亀井派 7 11 11 22 -4
堀内派 4 10 4 14 ±0
山崎派 2 2 3 5 -1
高村派 0 2 1 3 -1
小里派 2 1 2 3 ±0
河野グ 1 0 0 0 +1
二階グ 2 1 2 3 ±0
無派? 13 3 2 5 +11
ところで、森派が増え、橋本派が減っているという状況は、小泉にとっては安泰であり、権力固めを着々と行なっているとしか云い様がない。それならそれで、奴の政権が長続きするということで、今の日本においては恐らく最良の選択肢なんだろうが、奴が権力を固めたら、国民にアピールするインセンティブが失われて、改革が頓挫することがないとも言い切れない。