警官も苦労してる。

キチガイがお台場で事故り、しかる後に鉄パイプをブン回して暴れ、警察官の方に向かって来たときにカメラマンと一緒に逃げ出す―というニュース映像は、何回見ても大笑いできるのだが、これを小泉首相が見てて、その対応を批判。

「逃げるとは何事か」首相が警察の対応を批判

 小泉純一郎首相は22日午前の閣僚懇談会で、19日に都内で薬物使用とみられる男に警官が追いかけられて逃げ、パトカーを奪われそうになった事件に言及、対応を批判した。首相は「警官は犯人を取り押さえるためにいるのに逃げるとは何事か。一体どんな訓練を受けているんだ」と述べた。首相はこの事件をたまたまテレビのニュース映像で見たという。

 これに対して村田吉隆国家公安委員長は警官が逃げたことに加え、パトカーのエンジンをかけたままだった問題点を指摘し「由々しきことだ」と陳謝、さらに調査する考えを示した。

 事件は東京・台場で発生。男が車でビルに突っ込み、乗ったまま棒を振り回し車のガラスを破壊した。男が車外に出て向かってきたため、現場に駆け付けていた警官はいったん逃走。男が放置されたパトカーに乗って逃げようとしたため、パトカーに戻り、取り押さえて窃盗未遂の現行犯で逮捕した。(共同通信


言いたいことは分からんでもないが、何か第一線の感覚がないという気がする。一市民としては確かに体張って欲しいが、それを強要するのはおかしいというか、品がないというか。ここんとこの右傾化(こういう言葉は使いたくないが)の流れから、拳銃の使用などは容認されつつあるような「空気」が巷にはあるようには思えるが、いざ使うと間違いなく叩かれる、というのがこれまでの「拳銃使用」の例だったと記憶している。世間は当たり前のように無責任だから。そういう空気が世間一般に確実に広がったとしても、人権団体のクレーム一発で吹き飛んでしまう。公務員だけに、やはりトラブルは大いに避けたいところだろうし。


要するに、政治家としては文句を垂れる前に、拳銃の使用規定や、あるいはこういった事件に対応するマニュアルを何とかすべきだろうと。たしか、前に基準が緩和されたはずだが、「正当防衛」のくくりは変わらない(当たり前だが)。それにカメラの前だったし。ということで、拳銃はまず使えないだろう。そういう状況の中、上から「勇敢たれ」と言われても、正直限界じゃないかと。