今週の「新選組!」

いや、今週以外はほとんどやらないが。

ハイライトということで久々に見てみたが、初期のグダグダっぷりからは考えられないくらいマシになってた。近藤の説明的なセリフがやや饒舌だと思ったが、そりゃしょうがない。ただ、源さんのおにぎりがあれほど説得的だったんだし、もうちょっとどうにかなんないかなとも思う。

「もう、この笑顔に会えない」とはよく煽ったなNHK

こんなに切腹前を掘り下げてやるとは思わなかったのでちょいとびっくり。これ以後描かれる人の死は、どれも脚本の設定上、どうしても現実に比して愚弄されるのではないかと思うし、そもそも山南をここまでフィーチャーした新撰組ものも他になかったので、堺雅人が上手かったことも相俟って、すっかり「山南=堺」とイメージ付けられてしまった。それに鈴木砂羽も登場前は「萌えねー」一色だったのが、技量はともかくすっかりいい演技をしてたし。


ともあれ、この水準なら去年のクソ大河とは比べ物にならないし、来年、再来年が全く期待できない以上、近年まれに見る良大河ということになるのか。来年はキャスティングが絶望的、再来年は題材をそこに求める意味すらさっぱりわかんないし。そろそろ松永久秀あたりでやってくんないかな。本業の謀略に、美食、文化、セックスの三本立てで。見所は、饅頭売り、将軍殺害(ここの戦闘シーンは絶品)、義輝の妹とのセックス、東大寺焼き討ち(セットを使わない。んで東大寺に対して「燃やさせてください」とスタッフが土下座して頼んだり。これで碌でもない修学旅行なんかもなくなって一石二鳥だね!)、ラストの爆死。これがあるから年末まで決して飽きることなくみられる。

これだけ好き勝手やってこれた男の生涯なんか、「中年の希望の星」とかいうアオリを入れれば絶対受けると思うんだけどな。少なくとも、「山内一豊の妻」なんかよりはいい。